十人十色の個性が集う宇宙船のようなオフィス

この度、株式会社ルミナス様のオフィス増床プロジェクトを手掛けさせていただきました。
既存の5階オフィスに加え、同ビル4階に約150坪のスペースを増床し、分散していた事業所を集約するという一大プロジェクトです。6社が競合する中、弊社はデザイン性はもちろんのこと、導線や運用面まで見据えた総合的な提案力、そして通信工事やB工事を含むトータルサポート体制をご評価いただき、本プロジェクトを任せていただくことになりました。

お客様からの「宇宙」というキーワードを基に、デザインコンセプトは「SPACESHIP －“オフィス”という宇宙船に乗って飛び出そう－」に決定。オフィスを宇宙船に見立て、個性豊かな社員の皆様が共に航海に出る、そんなストーリー性のあるデザインをご提案しました。

エントランスは、まさに宇宙船の出発地点です。足を踏み入れた瞬間に驚きと期待感で満たされるよう、無機質でモノトーンな空間に印象的な光の演出を施しました。天井照明を極力抑え、壁面の間接照明やカウンター下の照明によって、視線を集めたい場所を際立たせています。
エントランスの扉を開くと、そこから続くのは漆黒の廊下です。光のコントラストを強調することで、奥へと進むにつれて期待感を高めます。暗闇の中に浮かび上がる部屋名サインは、まるで宇宙船の内部にいるような没入感を演出しています。会議室は、活発な議論が生まれるよう、部屋ごとに異なるカラフルな色で彩りました。

エントランスと廊下の照明には、遠藤照明の「Synca」を採用しました。七色に変化するライン照明を壁や天井に埋め込むことで、シームレスで美しい光のラインを実現。この照明は、部屋ごとに色を変えたり、イベント時の演出など、様々なシーンに合わせて光を変化させることが可能です。

執務室はスケルトン天井を活かし、無機質な素地を残すことで開放感のある空間を実現しました。また、執務室側の廊下には木のぬくもりを加え、来客スペースとは異なる落ち着いた空間に仕上げています。こうして、細部にまでこだわった最高の宇宙船が完成しました。