多様な働き方を叶えるユニバーサルデザインオフィス

この度、日本工営都市空間株式会社様の人員増加に伴うオフィス移転プロジェクトをお手伝いさせていただきました。旧オフィスでは手狭になっていた執務空間を、新たなビルへの移転を機に、機能性とデザイン性を兼ね備えた、より快適なワークプレイスへと刷新いたしました。

新オフィスでは快適に移動できるよう、広々とした動線の確保を最優先としました。多様な働き方に対応できるフレキシブルなレイアウトへと変更し、社員様一人ひとりが業務内容に合わせて最適な場所を選んで働ける空間となりました。

エントランスと来客用会議室のエリアは、当初、造作壁に木目シート、造作プランターに植栽を配置するシンプルな計画でした。しかし、プロジェクトの後半でお客様側にデザインに精通されたご担当者様がいらっしゃったため、その方の要望を伺いながら詳細な仕様を詰め、打ち合わせを重ねました。その結果、造作壁の仕上げは木目シートから不燃リブ材に変更。さらに、プランターに植栽を置くという単純な方法ではなく、OAフロアを一部撤去し、その部分に木工造作の土台を製作。そこに石と植栽を散りばめることで、床レベルが均一になり、まるで床から直接植栽が生えているような視覚効果が実現しました。使用する石材についても、工事当日にお客様と共に近隣のホームセンターへ赴き、イメージに合うものを選んでいただきました。

何度も現地での打ち合わせを重ねた結果、小さいながらも非常に雰囲気のある空間が完成いたしました。弊社のアイデアだけでは実現しなかった、お客様との共同作業による成果だと感じています。

タイトなスケジュールの中、無事プロジェクトを完遂することができました。この新しいオフィスが、お客様の事業のさらなる発展に貢献できることを願っております。