アールが描く統一感。働く意欲を高める、スペースイノベーション。

引き続きご信頼を賜り、本プロジェクトをお任せいただきましたこと、心より感謝申し上げます。

他拠点に続く3拠点目としてお任せいただいた本プロジェクトでは、新たにテクニカルセンターを設けるとともに、採用力の向上を見据えたオフィス環境の刷新を行いました。「スペースイノベーション」をテーマに、企業の先進性と清潔感を感じられる空間づくりを目指しています。
研究・開発・検証業務を支える機能性に加え、来訪者に企業の姿勢や価値観が伝わるデザイン性を両立した空間に仕上げました。

デザインの核となったのは、エントランスを中心に展開した「アール（曲線）」の造形です。エントランスの壁面は、面そのものを緩やかに湾曲させた立体的なアールとしています。それに対して会議室や床面では、平面上で曲線を描くアールのラインで貼り分けを行い、空間全体に統一感とやわらかなつながりをもたせました。

執務室とテクニカルセンターのレイアウトでは、区画全体の動線を見ながら最も使いやすい配置を提案しました。ガラス面が多い空間だったため、外からの見え方や光の抜け方にも配慮し、開放感と機能性を両立しました。カラーは白を基調にブルーを差し色として配置。清潔感と知的さを兼ね備えたコントラストが、先進的でありながらも落ち着いた雰囲気を演出します。

完成後のオフィスをご覧になったお客様からは、「早くここで働きたいです」「モチベーションが上がります」といった温かいお言葉をいただきました。そうした声を直接聞けたことは、私たちにとって何よりの励みであり、改めてこのプロジェクトをお任せいただいたことへの感謝を深く感じました。