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オフィスセキュリティとは?効果的な対策方法を解説

オフィスセキュリティとは?効果的な対策方法を解説
企業活動が複雑化・高度化する今、「オフィスセキュリティ」は事業運営の根幹を支える重要な要素となっています。情報漏えいや盗難、不正侵入といった物理的なリスクはもちろん、リモートワークの定着やクラウドサービスの活用拡大に伴い、サイバー攻撃や内部不正といった新たな脅威にも対応しなければなりません。

こうした状況において、社員が安心して働ける環境を整え、企業の信頼性を守るためには、「オフィス」というリアルな空間に対するセキュリティ対策の見直しが欠かせません。

特に、来訪者の出入りが多い企業や機密情報を扱う部門がある場合、入退室管理や監視カメラの設置、情報端末の管理など、複数の仕組みを組み合わせた包括的な対策が求められます。また、レイアウトや動線設計の工夫によって、防犯性や情報保護レベルを高めることも可能です。

本コラムでは、オフィスセキュリティの基本的な考え方から、物理的な設備対策、情報管理のポイント、そして実践的な仕組みづくりまでをわかりやすく解説します。安全で信頼性の高いオフィスを実現するためのヒントを、ぜひ自社の対策検討にお役立てください。

オフィスセキュリティとは社員や資産を守るための対策

オフィスセキュリティとは、社員が安心して働ける環境を維持し、企業が保有する資産や情報を不正アクセスや盗難から守るための総合的な取り組みを指します。セキュリティが十分でない職場では、社員の安全が脅かされるだけでなく、顧客情報やノウハウの流出、さらには企業イメージの失墜にもつながりかねません。そのため、多くの企業ではオフィス環境に応じた多角的な対策を講じることが不可欠です。

まず、守るべき対象は大きく分けて以下の三つです。

  • ・社員の安全:不審者の侵入防止、災害時の避難導線確保など
  • ・物理的資産:パソコンや什器、重要書類など
  • ・情報資産:顧客データ、契約情報、設計資料など

こうした資産を保護するためには、複数の観点からのアプローチが求められます。

  • ●物理的な対策●

  • ・入退室管理システムやセキュリティゲートの導入
  • ・監視カメラや防犯ガラスの設置
  • ・執務エリアと来客エリアの動線分離

  • ●情報的な対策●

  • ・社内ネットワークへのアクセス制御
  • ・データの暗号化やバックアップ体制の強化
  • ・USBメモリの使用制限や端末管理

さらに忘れてはならないのが、社員一人ひとりの意識向上です。どれだけ最新のシステムを導入しても、パスワードの使い回しや資料の放置といったヒューマンエラーがあれば意味を成しません。

そのため、
  • ・定期的なセキュリティ研修
  • ・社員全体への意識啓発活動
  • ・インシデント発生時の行動フロー整備 といった教育・運用面の取り組みが欠かせません。

これらを総合的に実施することで、企業は社員の安心感を高め、取引先からの信頼を獲得し、持続的な成長を支える基盤を築くことができます。

オフィスセキュリティが重要視される理由

オフィスセキュリティが重要視される理由
企業を取り巻くリスクが年々多様化・高度化するなかで、オフィスの安全対策は「なくても困らないもの」ではなく、「企業運営の根幹を支える要素」へと変化しています。

不審者の侵入や内部不正、情報漏洩、自然災害、さらにはサイバー攻撃など、企業が直面する脅威は一つではありません。こうしたあらゆるリスクから社員や顧客、機密情報、設備・資産を守ることは、事業の継続性と信頼性を維持するために欠かせない取り組みです。

また、リモートワークやフリーアドレスといった働き方の変化によって、セキュリティの範囲は物理的な防犯対策だけでなく、ネットワークや情報管理といったデジタル面にも広がっています。従来の「入退室管理」だけでは十分とは言えず、空間・情報・人材を総合的に守る戦略が求められています。

このように、オフィスセキュリティは企業価値を守り、信頼を築くための重要な経営基盤です。ここからは、その重要性を理解するために、特に注目すべき3つの観点について詳しく見ていきましょう。

社員の安全確保と企業の責任

社員が安心して働ける環境を整えることは、企業が果たすべき最も基本的な責任のひとつです。万が一、不審者の侵入や暴力行為、災害時の対応が不十分であれば、従業員の命や健康が脅かされるだけでなく、企業としての社会的信用にも大きなダメージを与えかねません。

安全なオフィス環境を構築することで、社員は不安なく業務に集中でき、生産性やモチベーションの向上にもつながります。出入口の入退室管理や防犯カメラの設置、防災マニュアルの整備など、具体的な対策を講じることが重要です。

企業資産の保護

オフィスには、パソコンやサーバーなどの情報機器、機密書類、製品サンプル、現金・印章といった多くの重要資産が保管されています。これらが盗難・破損・不正利用などの被害に遭えば、企業の事業継続に深刻な影響を及ぼす可能性があります。

物理的な侵入対策としての入退室管理や防犯カメラの導入に加え、機器や重要書類の保管場所を限定するなどの運用ルールも有効です。資産を守る体制を整えることで、企業活動の安定性と信頼性を高めることができます。

情報漏洩防止と法的リスク回避

顧客情報や取引データ、技術資料などの機密情報が外部に漏れると、企業は信用を大きく失うだけでなく、損害賠償や法的責任を問われるリスクも発生します。

情報漏洩は外部からのサイバー攻撃だけでなく、内部関係者による不正持ち出しや管理ミスによっても起こり得るため、物理・デジタル両面での対策が欠かせません。アクセス権限の制限やデータ暗号化、監視ログの記録などを徹底することで、法的リスクを最小限に抑え、安全な情報管理体制を構築できます。

オフィスセキュリティ強化のための6つの対策方法

オフィスセキュリティが重要視される理由
オフィスの安全性を高めるためには、単に鍵をかけたり、ウイルス対策ソフトを導入したりするだけでは不十分です。守るべき対象が「社員の安全」「物理的な資産」「顧客情報・機密データ」など多岐にわたるため、複数の角度から対策を講じる必要があります。

特に現代のオフィスは、テレワークやフリーアドレスなど多様な働き方が進むことで、従来以上にリスクが複雑化しています。入退室管理や監視カメラなどの物理的な対策に加え、ネットワークや情報システムの安全性を確保する仕組み、さらには従業員一人ひとりのセキュリティ意識を高める教育体制まで、総合的な視点で取り組むことが求められます。

ここからは、オフィスのセキュリティを強化するために特に重要とされる6つの代表的な対策について、それぞれの目的と効果、導入時のポイントを詳しく解説していきます。

セキュリティゾーニングの設計

セキュリティゾーニングとは、オフィスを用途や重要度に応じてエリア分けし、それぞれに適切なセキュリティレベルを設定する考え方です。たとえば、来客も立ち入るエントランスや打ち合わせスペースは比較的オープンにしつつ、サーバールームや経理部門など機密性の高いエリアには厳格な入退室管理を設ける、といった方法です。

セキュリティゾーニング

◎ Lv1:パブリックゾーン(エントランス・廊下・エレベーターなど)

制限や対策の必要性は比較的低く、基本的な防犯対策を中心に設計します。
  • ・防犯カメラの設置による常時監視
  • ・入退ゲートの設置で部外者の侵入を抑止
  • ・来訪者の入退室履歴の記録・管理

◎ Lv2:共有ゾーン(受付・ロビー・打ち合わせスペースなど)

不審者や関係者以外の侵入を防ぐため、より一歩踏み込んだ対策が必要です。
  • ・防犯カメラによる監視強化
  • ・パーテーションで動線と視線をコントロール
  • ・来訪者の受付・入退室管理システムの導入

◎ Lv3:ワークゾーン(執務スペース・会議室・休憩室など)

外部の人間が出入りする可能性があるため、情報漏洩リスクへの対策が重要です。
  • ・社員証やカードキーによる入退室管理
  • ・セキュリティ電気錠で不正アクセスを防止

◎ Lv4:機密ゾーン(役員室・サーバールーム・金庫など)

最も高いレベルのセキュリティが求められるエリアです。
  • ・防犯カメラと入退室管理を多層的に運用
  • ・複数の認証システム(ICカード+生体認証など)の組み合わせ
  • ・厳重なセキュリティ錠や物理的遮断による保護

このようにゾーンごとにセキュリティの層を作ることで、万が一不審者が侵入しても重要情報や資産へのアクセスを防ぐことができます。設計段階で動線や利用頻度を考慮し、業務効率を損なわずにセキュリティを高めることがポイントです。

入退室管理システムの導入

入退室管理システムは、オフィスの安全性を高めるうえで欠かせない対策の一つです。社員や来訪者の入退室をICカード・顔認証・指紋認証などで管理することで、「誰が・いつ・どこに出入りしたか」を正確に記録できます。不審者の侵入防止はもちろん、万が一トラブルが発生した際にも迅速な追跡や原因特定が可能です。

また、部門や役職ごとに入室できるエリアを制限することもでき、機密情報へのアクセスを最小限に抑えられます。近年では勤怠管理と連携できるシステムも増えており、セキュリティと業務効率の両立が期待できます。

防犯カメラシステムの配置

防犯カメラは、オフィスの「見えない警備員」として、日々の安全を支える重要な存在です。設置しているだけでも不審者への大きな抑止力となり、侵入や盗難、内部不正といったリスクを大幅に低減できます。

エントランスや通用口、バックヤードなどの出入り口に加え、サーバールームや書類保管室といった機密エリアにもカメラを設置することで、より高いセキュリティ体制を構築できます。また、トラブル発生時には映像記録が客観的な証拠となり、迅速な原因解明や再発防止策の立案に役立つ点も大きなメリットです。

近年はクラウド管理やAI解析などの技術進化も進んでおり、リアルタイムでの遠隔監視や不審行動の自動検知など、より高度なセキュリティ運用が可能になっています。

パーテーションによる視線制御

オフィスのセキュリティ対策では、デジタルだけでなく「物理的な仕切り」による視線のコントロールも欠かせません。パーテーションを活用すれば、来訪者や通行人から内部の重要エリアや情報が見えないように遮ることができ、情報漏洩のリスクを大きく減らせます。

例えば、エントランスと執務スペースの間や、機密資料を扱うエリアなどに設置することで、自然な動線を確保しつつセキュリティ性を高められます。加えて、視線が遮られることで集中しやすい環境が生まれるという副次的な効果も期待できます。

セキュリティ対応収納設備

機密文書や重要な契約書、外部に漏れてはいけないデータ媒体などを安全に管理するためには、セキュリティ性の高い収納設備の導入が不可欠です。耐火性や耐衝撃性を備えたキャビネットや、暗証番号・ICカードで開閉できるロッカーを設置することで、不正アクセスや盗難のリスクを大幅に低減できます。

また、権限別にアクセス制限を設けることで、管理体制をより強固にし、社員が安心して業務に集中できる環境を整えることにもつながります。

さらに弊社では、こうしたセキュリティ対策をより手軽に実現していただけるよう、公式オンラインショップオフィス空間オンラインにて高性能な金庫やセキュリティ収納設備も取り扱っています。用途や設置場所に応じた多彩なラインアップをご用意しておりますので、オフィス環境の見直しや新規導入の際はぜひご活用ください。

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音響セキュリティ対策

会議室や応接室など、重要な情報が話し合われる空間では「音漏れ対策」も欠かせません。壁や天井に吸音材や遮音パネルを使用することで、室外への会話漏れを防ぎ、盗聴や第三者による情報収集のリスクを軽減できます。

さらに、防音ドアや二重窓の設置も効果的です。加えて、ホワイトノイズ発生装置を導入すれば、万が一音が漏れた場合でも内容の判別が困難になります。音響面からもセキュリティを強化することで、機密性の高い会議や商談を安心して行える環境が整います。

オフィスの情報セキュリティを強化する5つの対策方法

オフィスで扱われる情報は、顧客データや契約書、開発資料など、企業の信頼や競争力を左右する極めて重要な資産です。こうした情報が一度でも外部に漏えいすれば、取引先との信頼関係の崩壊や損害賠償、さらには法的トラブルへと発展する可能性もあります。

サイバー攻撃や不正アクセスといった外部からの脅威だけでなく、社内での誤操作や持ち出しなど内部要因によるリスクも少なくありません。そこで欠かせないのが、物理的な空間設計からシステム面の運用ルールまで含めた「情報セキュリティ対策」です。

ここでは、オフィス全体で取り組むべき代表的な5つの対策方法について解説し、安全性と信頼性を高めるためのポイントをご紹介します。

なお、私たちはセキュリティを考慮した空間設計だけでなく、ネットワークの構築やシステム導入、運用までを含めたICT支援をトータルで行っており、より実効性の高いセキュリティ環境づくりを一貫してサポートすることが可能です。ご気軽にご相談ください。 

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セキュリティソフトウェアの導入

オフィスの情報セキュリティを守るうえで、もっとも基本かつ重要な対策の一つが「セキュリティソフトウェアの導入」です。ウイルスやマルウェア、不正アクセスなどの外部攻撃は年々巧妙化しており、従来の対策だけでは防ぎきれないケースも増えています。

最新のセキュリティソフトを導入することで、リアルタイムで脅威を検知・遮断し、重要なデータへの侵入を未然に防ぐことが可能です。また、定期的なスキャンや自動更新機能を活用すれば、常に最新の状態でシステムを保護でき、安心して業務に集中できる環境を整えられます。

VPN接続によるネットワーク保護

社外から社内ネットワークへ安全にアクセスするためには、「VPN(Virtual Private Network)」の導入が効果的です。VPNは通信を暗号化し、第三者による盗聴や不正アクセスを防ぐ仕組みで、テレワークや外出先での業務が増える現代の働き方に欠かせない対策です。

社員が自宅やカフェなどの公共Wi-Fiから社内システムへ接続する際も、安全な通信経路を確保できるため、機密情報の漏洩リスクを大幅に低減できます。安心してリモート業務を行える環境づくりに欠かせない手段といえるでしょう。

パスワード管理の強化

パスワード管理の強化
情報セキュリティの基本でありながら、意外と見落とされがちなのが「パスワード管理の強化」です。

短く単純なパスワードや使い回しは、不正アクセスの大きな原因となります。そのため、英数字・記号を組み合わせた複雑なパスワードを設定し、定期的に変更するルールを設けることが重要です。

さらに、パスワード管理ツールの導入や多要素認証(MFA)の併用によって、より安全性を高められます。社員一人ひとりが意識を持ち、適切な管理を行うことが情報漏洩防止につながります。

機密書類の適切な廃棄

オフィスの情報セキュリティを守るうえで、不要になった機密書類の取り扱いにも細心の注意が必要です。重要な情報が記載された書類をそのまま廃棄すると、外部への情報漏洩につながるリスクがあります。

対策としては、シュレッダーによる細断処理や、専門業者への機密文書回収・溶解処理の委託が効果的です。また、廃棄までの一時保管場所にも鍵付きロッカーなどを使用し、第三者が容易にアクセスできない環境を整えることが大切です。

これにより情報漏洩のリスクを大幅に低減できます。

従業員セキュリティ教育

どれほど高度なセキュリティ対策を導入しても、最終的な防波堤となるのは「人」です。従業員一人ひとりが情報管理の重要性を理解し、正しい行動を取れるようにするためには、定期的なセキュリティ教育が欠かせません。

たとえば、フィッシングメールの見分け方やパスワード管理の方法、機密情報の取り扱いルールなどを具体的な事例とともに学ぶ機会を設けると効果的です。新入社員研修だけでなく、全社員を対象にした継続的な教育を実施することで、ヒューマンエラーの防止につながります。

オフィス空間が手がけたセキュリティ対策オフィス施工事例

オフィスセキュリティの重要性が高まるなか、私たち「オフィス空間」では、企業ごとの課題や働き方に寄り添ったセキュリティ設計・空間づくりを数多く手がけてきました。

セキュリティと聞くと、厳重な入退室管理や監視カメラの設置といった「システム面」ばかりが注目されがちですが、実際には空間設計やレイアウトの工夫も安全性を大きく左右します。たとえば、ゾーニングによって重要エリアへのアクセスを制限したり、来客スペースと執務エリアを明確に分離したりするだけでも、リスクは大幅に低減します。

ここでは、実際に当社が手がけた施工事例の一部をご紹介します。実例を通じて、どのような工夫が企業の安心と信頼を支えているのか、その具体的なポイントをぜひご覧ください。

吸音パネルを使った会議室

吸音パネルを使った会議室
本事例は、法律事務所のオフィス設計において、機密性とプライバシーの確保を最優先に考えて計画されたものです。法律事務所では、依頼者との相談内容や案件に関する情報を厳重に保護する必要があるため、空間設計の段階からセキュリティへの配慮が欠かせません。

そこで、会議室と応接室をあえて隣接させないレイアウトとし、音漏れや人の動線による情報リスクを最小限に抑えました。物理的な距離を取ることで、外部への漏洩を防ぎ、安心して打ち合わせや相談ができる環境を実現しています。

さらに、両室の壁面には高性能な吸音パネルを設置し、音の反響を防ぎつつ、室内の静けさと快適性を向上させています。デザイン性にもこだわったパネルは、落ち着いた雰囲気を演出しつつ、機能面でも大きな役割を果たしています。

このように、法律事務所ならではの高いセキュリティ要件を満たしながら、安心と信頼を感じられる空間を実現しました。

入退室管理システムのあるオフィス

入退室管理システムのあるオフィス
こちらクレジットカード決済代行や業務システム開発、ネットワーク構築など、高度なITソリューションを提供する企業様のオフィス移転では、「社員証1枚での入退室管理」を中心としたセキュリティ設計を行いました。

顧客情報や決済データといった重要資産を扱う業務特性上、部外者の侵入防止はもちろん、従業員の入室履歴を正確に記録・管理することが求められます。そこで、エントランスから執務エリアまでシームレスに連動する認証システムを導入し、社員証をかざすだけで扉が開き、スムーズに執務エリアへアクセスできる環境を整えました。

見た目にも洗練されたエントランス空間は、来訪者への印象を高めながら高いセキュリティ水準を実現。利便性と安全性を両立させることで、業務効率と信頼性を大きく高めるオフィスとなりました。

オフィスセキュリティに関するよくある質問

オフィスセキュリティ対策はどのタイミングで検討すべきですか?

新オフィスへの移転やレイアウト変更の際はもちろん、既存オフィスでも人員構成や働き方が変わったタイミングで見直すのがおすすめです。特に、テレワーク導入や来訪者数の増加など環境が変化した場合、これまでの対策では不十分になる可能性があります。定期的な点検やリスク評価を行い、状況に応じたアップデートを心がけましょう。

中小企業でも本格的なセキュリティ対策は必要ですか?

必要です。規模に関係なく、情報漏洩や不正侵入は企業の信頼を大きく損なうリスクがあります。特に中小企業は一度の事故が経営に直結するケースも少なくありません。予算に応じて段階的に導入する方法もあるため、まずは入退室管理やパスワード管理など、基本的な部分から着手することをおすすめします。

セキュリティ対策は物理面と情報面どちらを優先すべきですか?

どちらか一方だけでは不十分です。物理面(入退室管理・監視カメラ・パーテーションなど)と情報面(セキュリティソフト・VPN・教育など)は連動してこそ効果を発揮します。たとえば、アクセス制限が甘ければ機密情報への物理的な侵入が可能になり、逆に情報管理が甘ければ内部からの漏洩リスクが高まります。両輪で対策を講じることが重要です。

セキュリティ対策にかかるコストはどれくらいですか?

企業規模や導入内容によって大きく異なります。簡易な入退室管理システムであれば数十万円から始められますが、複数のシステム連携や高度な監視体制を整える場合は数百万円規模になることもあります。費用だけで判断せず、「守るべき資産や情報の重要度」と「万が一の損失」を比較した上で投資判断を行うことが大切です。

社員教育はどの程度必要ですか?

どれほど高度なシステムを導入しても、使う人の意識が低ければ効果は半減します。定期的なセキュリティ研修やフィッシング対策の周知、パスワード管理ルールの徹底などを継続的に行うことで、人的ミスを防ぎ、全体の安全性を高められます。



このように、オフィスセキュリティは一度整えれば終わりではなく、企業の成長や環境の変化に合わせて常に見直し・更新していくことが重要です。

まとめ

オフィスセキュリティは、単なる防犯対策ではなく「企業の信頼を守る仕組み」として欠かせない要素です。外部からの不正侵入や情報漏洩を防ぐだけでなく、社員が安心して働ける環境をつくり、顧客や取引先からの信頼を維持・向上させるための基盤となります。

対策を講じるうえでは、入退室管理や監視カメラといった物理的な防御と、セキュリティソフトやパスワード管理などの情報面での防御をバランスよく組み合わせることが重要です。さらに、社員一人ひとりの意識や行動も大きな役割を担うため、継続的な教育・啓発も欠かせません。

また、企業の成長や働き方の多様化に合わせて、セキュリティ環境も定期的な見直しとアップデートが必要です。小さな対策の積み重ねが、将来的な大きなリスクの回避につながります。安全で信頼されるオフィスづくりを目指し、自社に合った最適なセキュリティ戦略を今こそ見直してみましょう。

なお、私たちはセキュリティ対策に加えてICT環境の導入・運用支援も行っています。ネットワーク構築や機器の選定、システム連携なども含めたトータルサポートで、より安全で快適なオフィス環境づくりをお手伝いします。ご気軽にご相談ください。

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