
オフィス移転は、企業の成長戦略において重要な決断の一つです。しかし、物件選定を誤ると、理想のオフィス環境が実現できないだけでなく、様々な追加コストが発生し、結果として企業の成長を阻害する要因にもなりかねません。
そこで重要なのが、「物件選定」と「内装計画」をセットで考えることです。物件選びの段階から内装計画を考慮することで、入居後のギャップを最小限に抑え、スムーズなオフィス移転を実現できます。
では、オフィス移転の成功に「物件選定」と「内装計画」をセットで考えるべき3つの理由を、具体的に見ていきましょう。
物件選びを間違えると、理想のオフィスが実現できない
1つ目の理由として、「物件選びを間違えると、理想のオフィスが実現できない」ことが挙げられます。
物件にはそれぞれ固有の構造や設備があり、それらが内装の自由度を大きく左右します。
たとえば、以下のようなパターンがあります。
①壁を取り払うことができない物件
柱や梁の位置によって、レイアウトやデザインが制限されることがあります。開放的なオープンスペースを作りたいと思っても、壁を取り壊せないために実現できない可能性があります。
②天井設備の配置が複雑な物件
空調や防災設備などの天井設備の位置によっては、必要な場所に空調が無かったり、防災設備が障害となり間仕切りを立てられず、希望するレイアウトを実現できないことがあります。
③天井が低い物件
天井の高さが低いと、照明計画やWEBブースの設置などに制約が生じます。また、配管や空調設備の関係で、天井を高くすることが難しい場合もあります。
④配管や配線の制約
既存の配管や配線の位置によっては、希望する場所にデスクや会議室を配置できないことがあります。
このように、物件の構造や設備は、内装デザインの自由度を大きく左右します。物件選びの段階で内装計画を十分に考慮しないと、後から「こんなはずではなかった」と後悔することになりかねません。
内装・レイアウトを考えずに物件を選ぶと、追加コストがかかる
2つ目の理由は、内装・レイアウトを考慮せずに物件を選ぶと、後々追加コストが発生する可能性が高いことです。
たとえば、
- ・入居後にレイアウトの制約があることが判明し、希望のレイアウトにするために大掛かりな改修工事が必要になるケース
- ・電気容量や空調設備が不足しており、追加の設備工事が必要になるケース
- ・セキュリティ対策が不十分で、入居後にセキュリティ設備の導入が必要になるケース
- ・将来の事業拡大を見据えていなかったために、人員増加に対応できず、再度移転が必要になるケース
などが挙げられます。
これらの追加コストは、事前に内装計画を立てていれば回避できた可能性があります。物件選定の段階で、内装・レイアウトの自由度や設備の状況などを確認しておくことで、不要な出費を抑えることができるでしょう。
物件選定から移転・内装までを一貫して考えることで、スムーズなオフィス移転が可能
3つ目の理由は、スムーズなオフィス移転を実現するためです。
物件選定の段階から内装計画を見据えることで、入居後のギャップを最小限に抑えられます。たとえば、物件選びの段階で内装にも詳しいプロに相談することで、
- ・希望するレイアウトが実現可能か
- ・必要な設備が設置可能か
- ・動線は確保できるか
などを事前に確認できます。これにより、入居後のレイアウト変更や追加工事のリスクを減らし、スムーズなオフィス移転を実現できます。
また、物件選定から移転・内装までを一貫して依頼することで、担当者間の連携がスムーズになり、情報共有のロスや手戻りを防ぐことができます。これにより、移転プロジェクト全体の効率が向上し、スケジュール通りの移転が実現しやすくなります。
さらに、一貫した依頼はコスト削減にもつながります。複数の業者に個別に依頼する場合に比べて、一括で依頼することで割引が適用される場合もあります。