
オフィス緑化は、見た目の美しさだけでなく、社員の生産性向上やウェルビーイングの向上といった多くのメリットがあります。しかし、やみくもに植物を置くだけでは効果は十分に発揮されません。職場の特性や目的に合った計画と運用が重要です。オフィスの広さ、日当たり、メンテナンス体制、社員のニーズなどを踏まえて、適切に進めることで、継続的に効果を実感できる環境づくりが可能になります。
ここでは、オフィス緑化を成功させるための基本ステップを5つに分けてご紹介します。
オフィス緑化の予算設定
オフィス緑化にかかる費用は、設置規模や植物の種類によってさまざまです。数千円から始められる小型グリーンから、数十万円規模の本格的な壁面緑化まで幅があります。重要なのは、初期費用だけでなくメンテナンスなどの継続コストも見据えた予算設定です。
特に近年では、手間やコストを抑えつつ空間を演出できる「フェイクグリーン」を活用したオフィス緑化が注目されています。弊社オンラインショップでは、さまざまな種類・価格帯のフェイクグリーンを取り扱っておりますので、相場感をつかむ参考としてぜひご覧ください。
オフィス緑化の担当者選定
導入後の継続的な管理がオフィス緑化の効果を倍増する施策になります。例えば総務や人事、広報など社内の複数の部署から「グリーンチーム」をつくり、チーム単位で管理をする施策を取り入れれば、植物を管理するという共通の目的になり、自然なコミュニケーションのきっかけになります。水やりや配置の見直しなどをチームで分担すれば負担も軽減でき、チームワーク向上も見込めます。オフィス緑化を通して、部署を超えた連携が生まれることは、働く人の心と身体によい影響をもたらすことが考えられます。
植物の選定
オフィス緑化を効果的に進めるには、設置場所や管理体制に合った植物選びが重要です。日当たりや風通し、エアコンの位置など環境条件を考慮し、耐陰性や乾燥に強い種類を選ぶと管理がしやすくなります。また、成長の早さや葉の落ちやすさもチェックポイントです。
管理しやすい植物の特徴:
- ・耐陰性がある(直射日光がなくても育つ)
- ・水やりの頻度が少なくてよい
- ・病害虫に強い
- ・落葉や落ち葉が少ない
- ・成長がゆっくりで剪定の手間が少ない
見た目だけでなく、手入れのしやすさにも注目して選びましょう。
忙しくて植物の管理が難しい場合は、手間がかからないフェイクグリーンを活用する企業も増えています。
弊社オンラインショップでは、リアルな質感のフェイクグリーンもご用意していますので、気軽にオフィス緑化を始めたい方はぜひご覧ください。
植物配置のレイアウトを考える
オフィス緑化では、植物の配置が空間の使いやすさや見た目の印象に大きく影響します。自然な動線を妨げない場所に置くことが基本で、日当たりや風通しも考慮しましょう。視線の高さや植物のサイズをバランスよく配置することで、空間に奥行きやリズムが生まれ、快適な環境が作れます。
導線を妨げないレイアウトを配置する方法として、次のような例が挙げられます。
- ・壁際やパーテーション代わりに大型植物で自然な仕切りを作る
- ・壁面や天井から吊るすグリーンで空間に立体感をプラス
- ・床に敷く など
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オフィスレイアウトについては、次の記事でも解説しております。
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維持管理のルールを作る
オフィス緑化を長く続けるためには、植物の維持管理に関するルール作りが欠かせません。水やりや枯れ葉の処理、配置の見直しなど、日常的な作業を明確にし、担当者や頻度を決めておくことが大切です。チェックリストを用意したり、管理を分担することで負担を軽減できます。
また、外部業者のメンテナンスサービスを活用するのも一つの方法です。無理なく続けられる体制づくりが、緑化の定着につながります。