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スチールパーティションの特徴とは? アルミとの違いや導入事例を紹介!

スチールパーティションの特徴とは? アルミとの違いや導入事例を紹介!
オフィスの移転やレイアウト変更を検討する中で、スチールパーティションとアルミパーティションのどちらを選ぶべきか悩む方もいるのではないでしょうか。パーティションの種類によって、働きやすさや空間の印象が大きく変わります。選定を誤ると、使いにくさ追加コストの発生にもつながる可能性があるため、ポイントをしっかりと押さえておくことが大切です。

本記事では、スチールパーティションの特徴やデメリット、アルミパーティションとの違い、設置時の注意点などを分かりやすく解説します。記事の最後には、スチールパーティションを用いた事例も紹介しているので、自社に取り入れる際の参考にしてください。

【この記事で分かること】
  • ・スチールパーティションの特徴とメリット・デメリット
  • ・アルミパーティションとの違いと選び方のポイント
  • ・設置時に確認すべき注意点と実務上のポイント

スチールパーティションの特徴

スチールパーティションの特徴 スチールパーティションは、機能性に優れた間仕切りとして多くのオフィスで採用されています。ここでは、スチールパーティションの特徴について解説します。

遮音性・防音性に優れている

スチールパーティションは、音環境の改善に効果が期待できる点が特徴です。特に会議室や応接室など、機密性が求められる空間で重視されます。

構造は、2枚のパネルの間に石膏ボードを挟み、内部に空気層を設けた中空構造です。この空気層が音の伝達を抑える役割を果たし、外部からの音の侵入音漏れを軽減します。さらに、内部にグラスウールやロックウールなどの吸音材を充填することで、遮音性能を高めることも可能です。

不燃性・耐火性が高い

スチールパーティションは、防火性能の高さも大きな特徴です。安全性を重視したオフィスづくりにおいて重要な要素といえるでしょう。

フレームに使用されるスチールや内部の石膏ボードは、不燃材料に分類されます。そのため、万が一火災が発生した場合でも、延焼を抑える効果が期待できます。

また建築基準法では、用途や建物条件に応じて不燃材料の使用が求められるケースがあります。スチールパーティションは、内装制限が設けられている高層ビルなどでも、対応しやすい選択肢です。

オフィスの安全性を確保するためにも、防火性能を踏まえた素材選定が重要になります。

※参考

空調効率を高められる

スチールパーティションは、断熱性の高さによって空調効率の向上にもつながります。快適な室内環境を維持したい場合に有効です。

中空構造によって内部に空気層が形成されることで、熱の伝わりが抑えられます。さらに、断熱材を組み合わせることで、室内外の温度差を管理しやすくなります。

その結果、冷暖房効率の向上やエネルギーコストの抑制につながる可能性があります。ゾーニングによる空調管理もしやすくなるため、オフィス全体の快適性向上にも寄与します。

すっきりとしたデザインに仕上がる

スチールパーティションは、機能性だけではなくデザイン面でも優れているため、見た目と実用性を両立した空間づくりに向いています。

フレームがパネル内部に収まる構造のため、表面に柱や継ぎ目が出にくく、フラットで整った壁面に仕上がります。これにより、オフィス全体に洗練された印象を与えることができるでしょう。

また中空構造を活用して、内部に電気配線やLANケーブルを通し、スイッチやコンセントを埋め込むことも可能です。配線が露出しないため、視覚的にすっきりとした空間を実現できます。

来訪者の対応エリアや会議室など、印象を重視したい空間にも適した仕様といえるでしょう。

スチールパーティションのデメリット

スチールパーティションは高い機能を持つ一方で、注意すべき点もあります。これらを事前に把握しておくことで、導入後のトラブルを防ぎやすくなるでしょう。

ここでは代表的な注意点を整理します。

コストがかかりやすい

スチールパーティションは、機能の高さと引き換えにコストがかかりやすい傾向にあります。導入を検討する際は、費用構造を理解しておくことが重要です。

防音性や断熱性といった性能を備えているため、部材そのものの価格が比較的高くなりやすい特徴があります。また重量があるため運搬費や搬入費も増加しやすく、施工全体のコストに影響する可能性があるでしょう。

さらに、設置には専門的な技術が求められるため、施工費用も高くなりやすいです。費用と機能のバランスを踏まえて検討することが大切です。

設置条件の確認が必要

スチールパーティションは重量があるため、設置できる条件に制約がある点にも注意が必要です。事前確認を怠ると、設計の変更や追加工事が発生する可能性があります。

特に古い建物では床の耐荷重に制限がある場合があり、設置可能かどうかを事前に確認する必要があります。また床から天井までをパーティションで完全に仕切る場合は、消防法上「部屋」とみなされることがあります。この場合、スプリンクラーや煙感知器などの消防設備を追加する必要が生じます。

そのため、建物の管理会社やオーナーへの事前確認に加え、設計段階から専門業者と連携することが重要です。法令や建物条件を踏まえた計画を行うことで、スムーズな導入につながります。

※参考

スチールパーティションとアルミパーティションの違い

スチールパーティションとアルミパーティションは、構造や性能、用途など、さまざまな違いがあります。目的に合った選択を行うためには、それぞれの特徴を整理して比較することが重要です。

以下に主な違いをまとめました。

項目 スチールパーティション アルミパーティション
構造 中空構造
(石膏ボード+空気層)
軽量構造
(アルミフレーム+パネル)
コスト 高くなりやすい 比較的抑えやすい
施工期間 やや長い傾向 短期間で施工可能
機能性 遮音・断熱・防火性能に優れる 機能性はシンプル
デザイン性 フラットで統一感のある仕上がり フレームが見えるデザイン
適した用途 会議室・応接室・執務室 仮設間仕切り・簡易区画

スチールパーティションは機能性を重視したい場合に適しているといえるでしょう。一方でアルミパーティションは、コストや施工性を重視する場合に選ばれる傾向にあります。これらの特徴を踏まえて、適切に使い分けることが大切です。

パーティション設置の際に注意したいポイント

パーティション設置の際に注意したいポイント パーティションの設置の際に注意したい具体的なポイントを紹介します。

消防設備との関係を確認する

パーティションを設置する際は、消防設備との関係を事前に確認することが重要です。

先述の通り、床から天井までをパーティションで完全に仕切ると、その空間が消防法上「部屋」とみなされ、スプリンクラーや煙感知器、非常放送設備などの消防設備の設置が求められます。これにより追加の工事費用工期が発生する可能性もあるでしょう。

こうした対応を回避する方法として、天井付近を開ける「欄間(らんま)オープン」を採用する方法があります。消防設備や空調を既存の空間と共有できるため、コストを抑えられます

またアルミパーティションに使われるペーパーコアは可燃性のため、31m以上の高層ビルでは使用できない場合があります。事前に所轄の消防署や管理会社への確認を行うことが重要です。

※参考

電気工事の有無を確認する

スチールパーティションを設置する場合は、電気工事の有無を事前に確認しておくことも重要です。

先述の通り、スチールパーティションは中空構造を生かし、内部に電気配線やLANケーブルを通すことができます。スイッチやコンセントを壁面に埋め込むことも可能です。

しかし、パネルを閉じて完成した後は内部へのアクセスが難しくなります。そのため、パーティションの施工と同時に電気工事を行う必要があります。

パーティションの設置業者が電気工事に対応していない場合、施工後に配線ができないことが分かりトラブルになるケースもあるようです。設計段階で配線計画を整理し、関係業者と連携しておくことで、スムーズな施工につながります。

スチールパーティションを用いたオフィス事例

最後に、実際に導入されたオフィス事例を2つ紹介します。それぞれの工夫を知ることで、自社への活用イメージがより具体的になるでしょう。

高級感と統一感を兼ね備えた印象的なオフィス

株式会社ディライトテクノロジー様の施工事例 株式会社ディライトテクノロジー様では、スチールパーティションの仕上げを工夫することで、空間ごとに求められる印象を的確に表現しています。

パーティションには光沢のあるシートを施し、高級感のある雰囲気を演出することで、来訪者に洗練された印象を与える空間に仕上がっているのが特徴です。会議室には欄間にガラスを取り入れ、開放感を確保しながら、リラックスした雰囲気の中で話し合いやすい環境を実現しています。

スチールパーティションの特徴を生かすことで、デザイン性と実用性を両立した空間が実現されています。

遮音性と開放感を両立した機能的なオフィス

横山公認会計士事務所様の施工事例 横山公認会計士事務所様では、スチールパーティションの機能を生かしながら、開放感のある空間設計が実現されています。

遮音性が求められる会議室にはスチールパーティションを採用しつつ、一部にガラスを組み合わせることで視覚的な抜け感を確保しているのが特徴です。これにより、圧迫感を抑えながら機密性にも配慮した空間が形成されています。

エリアごとに空間を明確に分けることで、業務に集中しやすい環境が整えられています。用途に応じた設計により、機能性と開放性のバランスが取れたオフィスとなっています。

まとめ

スチールパーティションは、遮音性・不燃性・断熱性などに優れており、音漏れ対策防火性の確保空調効率の向上といった面で効果を発揮します。フラットで統一感のある仕上がりにより、機能性とデザイン性を両立した空間を実現しやすい点も特徴です。

一方で、パーティションの設置に当たっては消防設備との関係や電気配線の計画、建物の条件確認など、専門的な対応が求められます。事前に条件を整理し、適切に計画することで、追加工事や手戻りを防ぎながらスムーズな導入を進められるでしょう。

自社に合うパーテーションが分からない」「機能とデザインのバランスに悩んでいる」といった場合は、専門家に相談するのも一つの方法です。

弊社では、レイアウト設計から仕様選定、施工、各種法令確認などを一貫してサポートしています。企業イメージや業務内容に合わせた空間づくりの提案を行っておりますので、まずはお気軽にご相談ください。

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