会議室のレイアウトは、会議の目的や参加人数、コミュニケーションの方法によって最適な形が異なります。ここでは、代表的な6つの形式とその特徴をご紹介します。
- ・対面形式
1つの大きなテーブルを囲んで座り、参加者同士が向かい合うスタイル。顔を見ながら意見交換しやすく、商談や役員会議、チームミーティングなど、双方向のコミュニケーションを重視する会議に最適です。
- ・コの字形式
机をコの字に配置した形式で演者と参加者の対話を促進。プレゼン+討議に有効。
- ・ロの字形式
机を囲んで中央を空ける形式。意見交換やディスカッションに向く。
- ・スクール形式
机と椅子を前向きに並べ、講義・研修向け。多人数でも効率的。
- ・シアター形式
椅子のみを前方へ向けて配置。発表や説明中心の大人数会議に最適。
- ・島型形式(グループ形式)
小グループごとに机を配置。ワークショップやチーム作業向け。
レイアウト次第で会議の生産性や参加者の集中度は大きく変わります。目的に合った配置を選ぶことで、より効果的な会議運営が可能になります。
オフィスレイアウトにつきましては以下の記事で詳しくご説明しております。是非合わせてお読みください。
▶
オフィスレイアウトをお考えの方へ【コツ・パターン・おしゃれに】。
少人数会議に最適な対面形式・コの字形式

会議の目的や参加人数に応じてレイアウトを工夫することで、議論の質や成果は大きく変わります。特に4〜12名程度の少人数で行う打ち合わせや役員会議、商談などには、「対面形式」と「コの字形式」が効果的です。
対面形式は、1つの長方形または正方形のテーブルを囲んで座るシンプルなスタイルで、参加者全員が互いの顔を見ながら話し合うことができます。アイコンタクトが取りやすく、自然な会話のキャッチボールが生まれやすいため、意思決定が必要な会議や密な意見交換が求められる場面に最適です。
コの字形式は、机をコの字に並べて、外側に沿って椅子を並べたレイアウトです。進行役が参加者と対話しながら進めやすく、説明とディスカッションを組み合わせた会議や、少人数でのブレーンストーミングにも向いています。
このように、少人数の会議では全員の意見が届きやすく、参加感を高められるレイアウトが重要です。目的や内容に合わせて、より生産的な会議運営を目指しましょう。
大人数対応のロの字形式・スクール形式の活用法

参加人数が多い会議では、会場の広さや視認性、参加者同士の関係性を考慮したレイアウトが欠かせません。なかでも「ロの字形式」と「スクール形式」は、大人数でも効率的に意見交換や情報共有を行える代表的なスタイルです。
ロの字形式は、机を四角形に並べ中央を空けるレイアウトで、参加者全員の顔が見渡せる点が大きな特徴です。20〜30名程度まで対応でき、委員会や全体会議、プロジェクト報告会など、双方向のやりとりが必要なシーンに最適です。また中央スペースを活用すれば、資料展示や進行者の移動にも便利です。
スクール形式は、机と椅子を前方に向けて整然と並べるスタイルで、50名以上の大規模な会議や研修、セミナーなどに適しています。講師や発表者の説明を一方向に効率よく伝えることができ、長時間の講義や資料配布にも向いています。
会議の目的や規模に合わせてこれらの形式を使い分けることで、参加者が集中しやすく、議論や情報共有の効果も大きく高まります。
<
スクール形式の施工事例はこちら>
柔軟な利用を実現する島型形式・シアター形式の使い分け

会議やイベントの目的はさまざまであり、参加者同士の関わり方や情報の伝え方に応じて、レイアウトも柔軟に選ぶことが重要です。その中でも「島型形式」と「シアター形式」は、使い方次第でまったく異なる効果を発揮するレイアウトです。
島型形式は、複数の机を小グループごとに分けて配置するスタイルで、グループディスカッションやワークショップ、アイデア出しなど、参加者同士の積極的な意見交換を促したい場面に最適です。グループ間での発表や共有もしやすく、創造的なアイデア創出に向いています。
<
島型形式の施工事例はこちら>
シアター形式は椅子だけを前方に向けて並べ、より多くの人が講演者やプレゼンテーションに集中できるよう設計されたレイアウトです。限られたスペースでも多人数を収容でき、セミナー、説明会、発表会など「一方向の情報伝達」を重視するイベントに適しています。
この2つの形式は、会議やイベントの性質に応じて使い分けることで、参加者の集中度や参加意欲を高め、より効果的な成果につなげることができます。